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2024[Fri]
11.08

いい歯の日(11月8日)

今日は何の日健康なくらし

日本歯科医師会は1993年(平成5年)より、

11月8日を「い(1)い(1)歯(8)」の

語呂合わせでPR重点日として設定し、

この日に合わせて、さまざまな歯科保健啓発活動を

行っています。


日本歯科医師会のホームページのセンスは秀逸で、

資産形成ならぬ、歯産形成 投資を投歯 と

表現しています。


歯とお口の健康は、体全体の健康と密接に関わり、

健康寿命の延伸につなげることができます。

年を重ねてもお口の健康を維持することができれば、

食事をおいしく感じることができ、

友人との会話も楽しくなることで、

表情筋の運動にもなり、結果実りある人生に

つなげることができます。


“80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”を

目標に、1989年から始まった、8020運動を

ご存じでしょうか?

35年が経過しましたが、運動が始まった当初、

80歳で20本以上自分の歯を保っている人の割合は

11.7%程度でした。

人間には永久歯が28本あります。

もう、ほとんど歯がない状態です。


では、その後どうなったのでしょうか?

8020運動の成果として、2022年に80歳~84歳で

20本以上の自分の歯を保っている人の割合は

45.6%に達しました。

もう少しで達成できそうです。

特に85歳以上のカテゴリーでは、

20本以上の歯がある方が

1993年は2.8%だったのが、2022年には

38.1%まで上がっています。


今度は歯を失ってしっかり食物を噛めなくなってしまった場合の

リスクを考えてみましょう。

  • 認知症になるリスク
  • 生活の質が低下する


ものを噛むことで脳に酸素や栄養が送られ、

脳細胞を活性化させることにつながります。

噛むことで刺激された脳は、「前頭前野」という領域です。

ここは思考や学習、計画立案など論理的な働きを

担っています。

前頭前野が弱ると、認知症が発生する可能性があがります。

歯がなければ食事を美味しく食べることができず、

他者とのコミュニケーションも途絶えがちになります。

結果として表情筋が乏しくなり、

生活の質(QOL)が低下してしまいます。

フレイル状態に近づくということです。


北欧のフィンランドでは80歳を超えても、

多くの人が20本以上の歯があるそうです。

(平均25本)

虫歯予防の習慣が根付いているからだと、

言われていますが、

きっとわれわれ日本人も真似することが

できるはずです。

皆で一緒に8020を達成し、実りあるシニアライフを

満喫しましょう。


それでは、また。

 

 

 

 

 

 

シニア向け住宅アドバイザー ライター:添田 浩司

安心安全な住まい、日々の健康や、自分らしい暮らしに役立つ情報、地域の話題などを配信していきます。

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