本日、菰野斎奉閣さんで開催された葬儀の相談会に参加しました。そこで私は初めて人形供養というものを体験しました。執り行われていた人形供養は、きちんとお坊さんが来られてお経を唱え、参列者の方々にも心に響くお話をしてくださり、想像以上に厳かで心温まるものでした。
この記事では、今回私が体験したことを踏まえ、人形供養とは何かについて深掘りしていきたいと思います。
人形供養とは?
人形供養とは、役目を終えた人形やぬいぐるみに対し、感謝の気持ちを込めて手放すための儀式です。単に捨てるのではなく、魂が宿るとされる人形に対し、これまでの感謝を伝え、供養することで、安心して手放すことができると考えられています。
なぜ人形供養をするのか?
私たちは幼い頃から人形やぬいぐるみと共に成長し、喜びや悲しみを分かち合ってきました。単なる「モノ」としてではなく、まるで家族の一員のように大切に扱ってきた方も多いのではないでしょうか。しかし、引っ越しやスペースの問題、あるいは新しい生活の始まりなど、様々な理由で手放さなければならない時が訪れます。
そんな時、「ただゴミとして捨てるのは忍びない」「何だかかわいそう」と感じる方は少なくありません。それは、私たちが人形に注いできた愛情や、共に過ごした時間の証拠です。人形供養は、そうした人形への未練や罪悪感を解消し、感謝の気持ちと共に気持ちよく手放すための大切な区切りとなります。
菰野斎奉閣での人形供養で感じたこと
今回、菰野斎奉閣さんで体験した人形供養は、非常に丁寧で心がこもっていました。お坊さんが一体一体の人形に対し、丁寧に読経をしてくださる姿は、人形への深い敬意を感じさせるものでした。
特に心に残ったのは、お坊さんが話された「人形は、それぞれ理由があってあなたの元に来てくれた」というお話です。まるで、人形にも宿命があり、私たちとの出会いも必然だったかのように感じられました。そう考えると、単なる物ではない、人形への感謝の気持ちがより一層深まります。また、「人形は持ち主の感情を吸い取る」という話や、「人形を通じて得た思い出は心の中に残り続ける」という言葉も、多くの参列者の心に響いたことでしょう。私も、幼い頃大切にしてきたぬいぐるみを思い出し、改めて感謝の気持ちが湧き上がりました。
どのような人形が供養の対象になるの?
一般的に、ひな人形、五月人形、日本人形、こけし、ぬいぐるみなど、愛着を持って大切にされてきた人形全般が供養の対象となります。破損していても、汚れがあっても問題ありません。大切なのは、持ち主の「ありがとう」という気持ちです。
人形供養を考えている方へ
もし、あなたが手放したい人形やぬいぐるみを持っていて、どのように手放すべきか悩んでいるのであれば、人形供養を検討してみてはいかがでしょうか。今回、菰野斎奉閣さんで体験したように、きちんとした場で供養することで、心残りなく人形を手放すことができるはずです。
人形供養を通じて、人形への感謝の気持ちを伝えることで、あなたご自身の心も穏やかになることを願っています。