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2024[Fri]
07.12

高齢者の熱中症対策

健康なくらし熱中症老化防止

以前に熱中症についての記事を掲載させていただきましたが、

その続きです。


今年の夏も災害のような暑さが続いております。

梅雨の湿気と相まると、熱中症の症状がおきた場合、

最悪のケースとして、高齢者の方が死亡に至る

ということが多くなってきています。


なぜ、年齢が上がると熱中症の被害が増加するのでしょうか?


理由としては、


・行動性体温調節機能の衰え

・発汗量の減少・皮膚血液量の減少

・体内水分量の減少

・のどの渇きを感じにくい

・そもそも暑いと感じにい


などがあげられます。


行動性体温調節の鈍化

人間は、皮膚の温度センサーが暑さを感知すると、

その情報は 脳の視床下部にある体温調節中枢に伝えられます。

体温調節中枢が 「暑い」と判断すると

皮膚血管や汗腺に命令を出し、

皮膚血流量や発汗量を増やします。

また一般家庭においては、初夏~夏の期間は

エアコンを多用しますが、高齢者は一般的に

冷房使用時間が短いと言われています。

これは長年身についた電気代等の節約精神とも言えますが、

老化に伴い皮膚の温度センサーが鈍くなり、

暑さを感知しにくくなっているともいえます。

この行動性と自律性の体温調節の鈍化により、

知らず知らずのうちに、

熱中症になってしまうのです。


熱放射の低下

通常、体温調節中枢が暑いと判断すると、

皮膚血流量や発汗量を増加して熱放散を促進します。

しかし高齢化が進むと皮膚血流量と

発汗量の増加が遅れます。

そのため高齢者は、熱放散能力が低く、

体に熱がたまりやすくなります。

のどの渇きを感じにくい

高齢者によっては、腎機能の低下により、のどの渇きを

感じにくいことがあります。  

一般には脱水が進むと、のどの渇くので飲水行動をとります。

しかし、高齢者は脱水が進んでも、のどの渇きが起こりにくい為、

熱中症を重症化させる原因となります。


発汗量の低下

高齢者でも日常運動をかかさず、それにより体力を維持している方もいます。

そういった方は、発汗量も多く、暑さへの耐性もありますので、

高齢になっても運動を心がけるようにしましょう。


■高齢者の熱中症対策

高齢者はのどが渇いていなくても、

早めに水分補給をするように心がけましょう。

食事からも水分補給ができますので、水分量の多い食物を採ると良いです。

また室内温度を気にするために部屋に温度計を設置することもおすすめです。

冷房を積極的に活用して室温を28℃前 後に保ち、熱中症を予防しましょう。


シニア向け住宅アドバイザー ライター:添田 浩司

安心安全な住まい、日々の健康や、自分らしい暮らしに役立つ情報、地域の話題などを配信していきます。

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