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Machi Guide
街ガイド
2026[Fri]
01.16

【後編】神領の台所「おかげ横丁」の真実と、旅人の休息

歴史伊勢神宮伊勢市


厳かな参拝を終え、宇治橋を渡って日常の世界へ戻ってきました。 心地よい疲労感と共に私たちを待っているのは、賑やかな門前町です。 ここで多くの旅人が混同してしまうのが、「おはらい町」と「おかげ横丁」の違いです。この二つ、実は似て非なるものなのです。


「おはらい町」と「おかげ横丁」は何が違う?

結論から言えば、おはらい町は「道(通り)」であり、おかげ横丁はその中にある「特定のエリア」のことです。

宇治橋から続く約800メートルの旧参宮街道、この通り全体を「おはらい町」と呼びます。 そのおはらい町のちょうど真ん中あたり、赤福本店の向かい側に広がる約4000坪の区画。ここが「おかげ横丁」です。 おはらい町という長い歴史を持つ「通り」の中に、平成になってから誕生した「町」がおかげ横丁なのです。


赤福が仕掛けた起死回生の再生劇

今でこそ黒山の人だかりができるこの場所も、かつては消滅の危機にありました。 昭和50年代、モータリゼーションの波に押され、参拝客は車で内宮へ直行し、門前町を素通りするようになりました。最盛期には年間数百万人が歩いた通りも、一時は約20万人まで激減。「シャッター通り」と化していたのです。

「このままでは伊勢の灯が消える」 そう立ち上がったのが、老舗「赤福」の当時の社長でした。 行政主導の近代的な開発ではなく、あえて「江戸から明治期の伊勢路」を忠実に再現する再開発を行いました。

平成5年(1993年)、わずか27店舗でスタートした「おかげ横丁」。 当初は懐疑的な声もありましたが、徹底した時代考証と「本物」へのこだわりは、日本人の琴線に触れました。 その結果は劇的でした。 開業から数年で観光客数はV字回復を果たし、年間来訪者は20万人のどん底から、なんと600万人を超えるまでに急増したのです。

おかげ横丁の成功は、周囲にも波及しました。 おかげ横丁の店舗数は現在50店舗以上にまで増えましたが、それ以上に重要なのは、周囲の「おはらい町」のシャッターが次々と開き、新しい店が入ったことです。 一企業の再開発により、地域全体のリブランディングに成功したことは、かなり稀有なことです。

赤福餅の「三筋」に込められた意味

そんな歴史を知った上でいただく「赤福餅」は、また格別です。 五十鈴川を眺めながら、お茶屋さんで一服しましょう。


お餅の形をよく見てみてください。 餡につけられた指の跡、三筋の線。 これは、内宮の神域を流れる「五十鈴川の清流」を表しています。 そして中の白いお餅は、川底にある清らかな小石を表しているといいます。 つまり、赤福を食べることは、伊勢の清らかな風景そのものを体に取り入れることでもあるのです。


なぜ伊勢街道は「餅街道」なのか

赤福だけでなく、二軒茶屋餅、へんば餅、安永餅……伊勢街道には名物のお餅が数多く存在します。 これは、かつての旅人たちにとって、お餅が最高のファーストフードだったからです。 何日も歩き続け、疲れ切った体に、素早く消化吸収され、エネルギーに変わるお餅は、まさに命をつなぐ食べ物でした。

おかげ横丁で食べる「伊勢うどん」が極端に柔らかいのも同じ理由です。 疲れた胃腸を労るため、消化が良いようにあえてコシをなくしたのです。 伊勢の食文化は、すべて「遠くから来てくれた旅人へのおもてなし」から生まれています。




【Information】ゴールドライフ高茶屋からのアクセス

県外からお越しのご家族様とご一緒に、あるいは天気の良い日にふらりと。 当施設は、伊勢神宮への参拝にとても恵まれた立地にあります。

お車で行くなら(約40〜50分) 施設を出て、国道23号線をまっすぐ南下するだけのシンプルなルートです。 バイパスが整備されているため、信号も少なく、快適なドライブを楽しめます。

  • 外宮まで:約40分(約28km)
  • 内宮まで:約50分(約32km) ※お正月の交通規制時などは、パーク&バスライドの利用が必要ですが、平日はスムーズにアクセス可能です。

電車で行くなら(約60分) 最寄りのJR「高茶屋駅」までは、施設から徒歩5分という近さ。 そこからローカル線に揺られ、車窓の田園風景を楽しんでいると、あっという間に伊勢市駅に到着します。

  • ルート:JR紀勢本線「高茶屋駅」→(直通、または多気駅乗り換え)→「伊勢市駅」
  • 所要時間:約50分〜1時間 ※伊勢市駅から外宮までは、参道を歩いて5分ほどです。

いつでも行ける距離だからこそ、混雑を避けて平日の静かな朝にお参りする。 そして、参拝の後は赤福とお茶で一服する。 そんな贅沢な「伊勢暮らし」を、ゴールドライフ高茶屋で叶えてみませんか。

シニア向け住宅アドバイザー ライター:添田 浩司

安心安全な住まい、日々の健康や、自分らしい暮らしに役立つ情報、地域の話題などを、様々な視点から配信していきます。

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