8月25日は、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が発売された日です。記念すべきこの日は、昭和33年(1958年)にあたります。この「魔法のラーメン」を生み出したのは、日清食品の創業者、安藤百福氏です。
逆境を乗り越えた男が作った「魔法のラーメン」
彼は成功者としてだけでなく、波乱の人生を歩んだ人物としても知られています。戦後、彼はGHQによる不当な逮捕で刑務所に2年間も収容されました。しかし、彼はこの理不尽な経験に屈することなく、自らの座右の銘である「転んでもただでは起きるな。その辺の土でもつかんでこい」を体現しました。
48歳にして自宅の裏庭に建てた小屋で、たった一人で研究を再開。幾度も失敗を繰り返しながら、ついに「お湯をかけるだけ」で食べられる即席麺を発明したのです。
さらに彼は、61歳にしてアメリカのスーパーで見た「どんぶりがない」という光景から、世界初のカップ麺を開発。二度も世界を変える大発明を成し遂げました。絶対にあきらめない彼の不屈の根性は、辛いときや苦しいときに思い出すと、力が湧いてきます。
データで見る!インスタントラーメンと私たちの関係
さて、話をインスタントラーメンに戻します。インスタントラーメンは、私たちの食卓の歴史そのものです。その消費動向を、具体的なデータで見ていきましょう。
1. 日本の年間消費量の推移(過去10年間)
国民一人当たりの年間消費量は、この10年間でどのように変化したのでしょうか。以下の表は、世界ラーメン協会(WINA)のデータを元に作成したものです。
| 年 | 日本の年間消費量(億食) |
| 2015 | 55.4 |
| 2016 | 56.6 |
| 2017 | 56.5 |
| 2018 | 57.8 |
| 2019 | 57.4 |
| 2020 | 59.7 |
| 2021 | 58.7 |
| 2022 | 57.3 |
| 2023 | 56.4 |
| 2024 | 56.3 |
データ参照元:
- 世界ラーメン協会(WINA)統計データ:https://instantnoodles.org/jp/data/
考察ポイント
2020年には新型コロナウイルスの影響による「巣ごもり需要」で消費量が一時的に増加しましたが、おおむね55億~59億食の間で安定しています。これは、インスタントラーメンが私たちの食生活にしっかりと定着している証拠と言えるでしょう。
2. 異なる視点から見る消費動向
公的な機関による詳細な年代別消費データは限られていますが、日清食品が実施した独自のアンケートでは、50代の男性が最もインスタントラーメンをよく食べる層であることが示されています。これは、皆さんが青春時代に触れた「袋めん」の味が、今も現役の食卓を飾っていることを物語っているのかもしれません。
また、総務省の家計調査によると、麺類への支出額は60代が最も多いというデータもあります。これは、インスタントラーメンだけでなく、うどんやそば、パスタなども含んだ数字ですが、シニア世代が麺類を好んで消費している傾向を示していると言えます。
即席ラーメンは、時代の波を越えて私たちの食生活を支え続けてきた、まさに日本のソウルフードです。今日はぜひ、インスタントラーメンを食べて、青春時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。






