いつもゴールドライフの読み物(ブログ)をご覧いただき、誠にありがとうございます。 暦の上では秋とはいえ、まだまだ厳しい暑さが続いておりますが、読者の皆様におかれましては、健やかにお過ごしのことと存じます。
さて、私事で恐縮ですが、夏の終わりのある日の出来事について少しお話しさせてください。 本日、9歳になる子供の課外学習に同行し、「昆虫の標本作り」を体験する機会がございました。

目の前に並んだ標本用の昆虫たちを前に、先生の説明を聞いているうちに、私の心はゆっくりと、遠い昔の夏休みへと誘われていきました。
今から遡ること、実に42年前。私もまた、夏休みの自由研究で昆虫の標本づくりに取り組んだ少年でした。田舎の野山を駆け回り、汗だくになりながら夢中で虫を追いかけた日々。捕まえたカブトムシやクワガタに胸をときめかせ、友達の採った昆虫と見比べていた姿が、じんわりと心に蘇ってきます。
今回、子供と一緒に、昆虫の足を整えるために慎重に待ち針を打っていると、指導してくださった先生が興味深いことを教えてくれました。 「昆虫の標本は100年くらいは持ちますよ」と。
100年。その言葉の響きに、私は胸をつかれるような思いがしました。 私が42年前に作ったあの標本は、もうどこにも残っていません。しかし、もし大切に保管していたら、今も当時の思い出のひとかけらとして、この手の中にあったのかもしれませんね。
発泡スチロールの台に、押しピンでとめられた昆虫を眺めながら、私はふと、考えていました。 「あの頃の自分は、どんな子供だったかな?」
友達と日が暮れるまで遊び回り、些細なことで笑い、時には喧嘩もした、あの頃。未来のことなど考えもせず、ただひたすらに「今」を生きていた時代を、懐かしく思い出しました。今回の標本作りは、そんな忘れかけていた自分自身の姿を、改めて見つめ直す良い機会となりました。

夏の疲れが出やすい頃ですので、皆様どうぞご無理なさらないでください。
行く夏を惜しみつつ、皆様の秋が実り多いものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。






