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2025[Mon]
12.15

12月15日、年賀状の受付開始。「2年で半減」と、変わりゆく葬儀の風景に思うこと

今日は何の日日々雑感



12月15日は2026年用年賀状の投函受付開始日です。

街のポストに「年賀はがき専用投入口」ができると、いよいよ今年も押し迫ってきたなと感じます。

しかし、今年のニュースで報じられた「発行枚数の激減」を見て、時代の流れとはいえ、少し胸が痛む思いがしました。

今日は、少しデータのお話と、そこから感じる「私たちの変化」について書いてみたいと思います。



 郵便物全体と、年賀状の「減り方」の違い

昨年(2024年10月)、郵便料金の値上げが行われました。

これによって、郵便物の数は全体的に減っていますが、実は「減り方」に大きな差があるのです。

日本郵便のデータを元に、一般的な郵便物と年賀状の減少率を比較してみました。

比較対象減少の状況備考
郵便物全体
約 7.5% 減少ビジネス等で必要なため、微減にとどまる
年賀状約 48% 減少2年でほぼ半減という劇的な減少

※参照データ:日本郵便株式会社「郵便物・荷物引受物数」および「年賀はがき発行枚数」推移より


ビジネスなどで使われる通常の郵便物は「7.5%減」で踏みとどまっているのに対し、年賀状だけが、この2年で「約半分」になっているのです。

 なぜ、これほど急激に減ったのか

85円への値上げ。

もちろん、それも原因の1つでしょう。                                                  しかし、直接の引き金が、値上げだけであるとは言い切れません。

日本郵便側も、コスト増や需要減を冷静に予測し、供給量(印刷枚数)を現実的なラインまで絞り込んだのでしょう。

しかし、理由はそれだけでしょうか。

私は、ふと「コロナ禍を経た葬儀の変化」を思い出しました。


「きっかけ」を待っていた私たち

コロナ禍以前、お葬式といえば、ご近所の方や会社関係の方にも来ていただき、通夜振る舞いをして……というのが一般的でした。

しかし、コロナ禍で「人が集まること」が制限され、葬儀は一気に「家族葬」や「直葬」へと簡素化されました。

そして今、制限がなくなったにも関わらず、葬儀の形は元には戻っていません。

これはなぜか。

おそらく、多くの人が心のどこかで「本当は大変だな」「少し負担だな」と感じていたからではないでしょうか。

そこに「コロナ」という、誰もが納得する社会的な理由(大義名分)ができたことで、「簡素化してもいいんだ」という容認が生まれ、一気に文化が変わってしまったのです。

今回の年賀状も、同じなのかもしれません。

「準備が大変」「虚礼廃止」と頭では思いつつも、やめる踏ん切りがつかなかった。

そこに「85円への値上げ」という明確な理由ができたことで、「じゃあ、これを機に」と多くの人が手放した。

「2年で半減」という数字は、その結果なのだと思います。


「面倒」を手放した先にあるもの

「面倒なこと」は、どんどん合理化され、私たちの生活から消えていきます。

合理的で、無駄がなく、スマートな時代です。

けれど、50歳を過ぎてふと思うのです。

「人間が生きるということは、そもそも面倒くさいことの積み重ねではないか」と。

人付き合いの煩わしさ、義理を欠かないための手間、準備の苦労。

それらから逃げ、楽にはなりましたが、同時に「人間らしい体温」や「行間の情緒」といったものまで、手放してしまっているような気がしてなりません。

面倒から逃げ切った先に待っているのは、快適な生活か、それとも孤独か。

そんなことを考えながら、今年も少しだけ、面倒くさい手書きの年賀状を書こうと思います。

この「手間」こそが、今となっては得難い、生きている証なのかもしれませんから。







シニアライフアドバイザー ライター:添田 浩司

安心安全な住まい、日々の健康や、自分らしい暮らしに役立つ情報、地域の話題などを、様々な視点から配信していきます。

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