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公開日:2024.04.22
更新日:2024.05.02

フレイルについて

最近よく「フレイル」という言葉を耳にします。
フレイルとは何でしょうか?
フレイルは、海外の医学用語で、英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源です。
「Frailty」を日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などを意味になります。
フレイルとは、高齢者(特に後期高齢者)について、加齢に伴い諸臓器の機能が低下、心身の活力が衰えることで身体能力の低下し、結果として社会とのつながりが弱くなった状態のことをいいます。
高齢者のフレイルは、生活の質を大きく落としてしまい、心身が老い衰えるまま何の対策もしないと、要介護状態となる可能性があります。

フレイル三大要素

フレイルには主に、心身に現れる3つのことを指します。

「身体のフレイル」

運動器の障害により、移動機能が低下したり、筋肉が衰えたり(サルコペニア)するなどが代表例です。高齢期になると、筋力は自然と低下していき、歩くこと等の日常生活の動作に影響がでます。

「精神・心理のフレイル」

高齢になり、定年退職により生きがいを喪失したり、最も身近にいるパートナーを失ったりすることで引き起こされる、判断力・意欲・認知機能の低下、うつ状態や軽度の認知症の状態などを指します。

「社会性のフレイル」

独り暮らしの場合などで、人との関わりがなくなり、社会とのつながりが希薄になる状態。

この3つのフレイルが連鎖的に進行していくことで、自立して生活する力が全般的に下がってしまうのです。老い(自立度の低下)は急速に進みます。この負の連鎖の始まりは人それぞれですが、
この連鎖のたどり着く先が「老い」ということになります。

フレイルの基準

フレイルの基準には、さまざまなものがありますが、今回はFriedが提唱したものをご説明します。
Friedの基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。

  1. 体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
  2. 疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
  3. 歩行速度の低下
  4. 握力の低下
  5. 身体活動量の低下

フレイルにあてはまっても、改善できる可能性がある

フレイルに当てはまっても希望はあります。フレイルは「可逆性」です。適切な予防に取り組むことで、進行を緩やかにし、健康に過ごせていた状態に戻すことができる可能性があります。
フレイルは早期発見、早期対応をすることはとても重要です。
これ以上該当する項目が増えないように、状態の維持を目指す。
そして、できていない点については改善していくように日頃から意識・訓練を
することが大切です。

厚生労働省が、予防で掲げている柱は3つです。①バランスの良い食事をする「栄養」。②歩いたり、筋トレを行い、筋力の低下を予防するなどの「身体活動」。③就労したり、趣味のサークル活動、子供の見守りといった地域のボランティアなどに取り組む「社会参加」です。

歩行速度が遅くなったけど、億劫だから家に引きこもっていませんか?
また栄養を考えない食事をしていませんか?自分で意識をすることで行動は変えられます。ゴールドライフには同世代の仲間が暮らしていますので、仲の良い方と一緒に歩くことから、予防をしてはいかがでしょうか?
1人で暮らしていないからこそ予防がしやすく、フレイルの負のサイクルに陥らないようにすることができるように思います。 

どこに相談したら

もっとも身近な相談場所は、普段から通院している「かかりつけ医」、「かかりつけ薬局」などです。
そして、もうひとつの相談先が「地域包括支援センター」。
自治体が運営する「高齢者の総合相談窓口」で、保健師や社会福祉士など、フレイルに詳しい専門職員が配置されています。専門職によるアドバイスを受けられ、自治体が提供している支援・予防プログラムなどの情報を知ることができます。

出典:厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089299_00002.html
ゴールドライフアドバイザー ライター:添田 浩司

健康な暮らしに役立つ情報を配信していきます。

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