あけましておめでとうございます。 新しい年が明け、いかがお過ごしでしょうか。
今日はお正月3日目。 どこもかしこも初詣の参拝客で賑わっている頃ですね。
「そろそろ初詣に行かないと…」と少し焦っている方もいらっしゃるかもしれませんが、もし人混みが苦手だったり、寒さが心配であれば、「あえて今は行かない」という選択肢はいかがでしょうか。
実は、私が住む愛知県と、このブログのテーマである三重県とでは、お正月の期間を表す「松の内(まつのうち)」の長さが違うことがあります。
今日は少し歴史のお話を交えて、この違いについて紐解いてみたいと思います。
そもそも「松の内」とは?
松の内とは、家の前に門松が飾られている期間のことです。 お正月の神様である「年神様」は、この門松を目印にして空から降りてこられ、家に滞在されると言われています。
つまり、松の内とは「神様が家にいらっしゃる期間」。 この期間中にお参りすれば、十分にご利益があると言われています。
なぜ7日と15日に分かれたのか?
一般的に、私の住む愛知県など関東寄りの地域では「1月7日」まで。 対して、三重県など関西寄りの地域では「1月15日(小正月)」までとされています。
なぜ地域によってこんなに差があるのでしょうか?
実は江戸時代の初めまでは、全国的に「1月15日まで」が松の内でした。
これを変えたのが、江戸幕府・第4代将軍の徳川家綱です。
きっかけは、1657年に起きた「明暦(めいれき)の大火」でした。 江戸の街の大半を焼き尽くしたこの大火事の後、幕府は火災予防に神経を尖らせました。 そこで、「燃えやすい松飾りをいつまでも置いておくのは危険だ」として、「飾りは1月7日には燃やして片付けるように」というお触れを出したのです。
お膝元である江戸(関東)ではこれが徹底され、期間が「7日まで」に短縮されました。 しかし、距離の離れた関西地方まではこの命令の影響が強く及ばず、昔ながらの「15日まで」という風習がそのまま残ったそうです。
三重県の神様はゆっくり待ってくれています
歴史を知ると、地域の違いも面白く感じられますね。 三重県では昔ながらの風習が色濃く残っており、神様も1月15日頃までゆっくりと滞在してくださっています。
つまり、15日頃までは「まだお正月」なのです。
三が日の激しい混雑の中、寒さに耐えて並ぶのは、シニア世代でなくても体力を消耗します。
神様は逃げたりしません。 三が日を過ぎて、人出が落ち着いた頃に。 あるいは来週に入ってから、お天気で暖かい日の昼間に。
ゆったりとした気持ちで手を合わせるのも、とても贅沢な新年のスタートだと思います。
私も今年は、三重の「15日文化」にあやかって、少し時期をずらしてゆっくりお参りに行こうと計画中です。
皆様も、ご自身の体調を第一に。 無理のない範囲で、よいお参りをなさってくださいね。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。






