9月10日は「屋外広告の日」ってご存知でしたか?
屋外広告とは、街中にある看板や、電車の窓から見える広告、ビルの屋上にある大きな広告など、私たちの暮らしに溶け込んでいる様々な広告のことです。この日は、屋外広告の美しさや安全性を考え、より良い街づくりを考える日とされています。
「屋外広告」と聞くと、新しいもののように感じるかもしれませんが、実はその歴史ははるか昔から続いているんです。
世界の屋外広告の始まり
世界の屋外広告は、文字がまだ一般的ではなかった時代にまで遡ります。
古代エジプトや古代ローマでは、石板や木板に文字や絵を彫り、商店の目印としていました。ポンペイ遺跡からも、飲食店やパン屋の看板が発掘されており、当時の人々の暮らしに深く関わっていたことがわかります。
中世ヨーロッパでは、ギルド(同業者組合)が発展し、看板は単なる目印ではなく、その職人の技術や品質を象徴する役割も担うようになりました。パン屋にはプレッツェルの看板、靴屋には長靴の看板など、一目で何の店かがわかるシンボルが使われました。識字率が低かった時代には、絵による表現が非常に重要だったのです。
日本の屋外広告の始まり
日本でも、屋外広告は独特の文化とともに発展しました。
清少納言が書いた『枕草子』にも、看板が登場するのをご存知でしたか?「油店」の看板として、油を注ぐ道具である「銚子」が描かれていたと記されています。これは、文字が読めない人にも一目で何のお店かわかるように、絵で表現するという工夫でした。
江戸時代には、屋外広告は文化として大きく花開きました。お店の信用を表す「のれん」や、夜の街を照らす「行灯」、そして薬の壺や食べ物の形をした立体的な看板も登場しました。これらは、単なる広告ではなく、街の風景の一部として、人々の暮らしに彩りを与えていたのです。
時代の移り変わりと看板の進化
私が子どもの頃、商店街の八百屋さんには手書きの味のある看板がありましたよね。映画館の看板も、絵師さんが丁寧に描いたもので、その迫力に圧倒されたものです。
電気の普及とともに、夜の街をきらびやかに彩るネオンサインが登場しました。大阪の道頓堀や東京の新宿のネオンは、その街のシンボルとなり、多くの人々に愛されました。
そして、今や街中には、映像が流れるデジタルサイネージが増えてきました。まるで映画館のスクリーンのように、色々な情報が次々と映し出されます。
手書きの温かさから、光り輝くネオン、そして映像が流れるデジタルサイネージへ。屋外広告は、時代の変化と共に形を変え続けてきたんですね。
いつもの散歩道が、もっと楽しくなるヒント
普段、何気なく通り過ぎてしまう看板も、立ち止まってよく見てみると面白い発見がたくさんあります。
「屋外広告の日」をきっかけに、いつもの散歩コースを少しだけ意識して歩いてみませんか?
- 昔ながらの商店街には、古くからある看板が今も残っているかもしれません。
- 新しいデジタルサイネージが、どんな情報を伝えているか観察してみるのも面白いでしょう。
きっと、新しい発見や、懐かしい思い出がよみがえってくるはずです。






